写真

なんとなく自分のFOTOLIFEを最初から見返してみた。
改めて見ると、ちょっと前の出来事もすごく最近の出来事に感じる。
昔の自分と今の自分は確実に違うのだけれど。


ある写真を撮る前の自分と、撮った後の自分。
どっちも自分に違いないんだけど、その写真の中の事象を経験してるかしてないかで自分の中に相違がある。
今、写真を通して過去を振り返ってる自分はすべてを体験した後だけど、体験する前の自分は先のことなんか全く分かってなかったし、見えてなかった。
先(未来)が見えないって不安だ。


ある写真を撮った時点に自分を置きながら写真を見ると、今という未来が見える。これってすごく安心できる。
「ああ、自分は未来でも健在だ」と思える。
今の俺は、現在から未来までの時点間が見えないからとても不安だけど、過去から現在の時点間ならFOTOLIFEを通して見ることができる。そして安心することができる。
そうやって過去から現在までの時点間移動をして遊んでると、今見ることができない未来も、見ることができないながらも、未来では何とかなってそうな気になってくる。
「ああ、俺は今未来が見えなくて不安だけど、未来にはなんだかんだこうやって自分のFOTOLIFEがまた少し伸びていて、それを俺はまた振り返ってるんじゃないか」という具合に。


日記やブログは文章を読むことで昔を振り返れるけど、写真はもっと直感的に、感覚的に振り返れていい。
フィーリングは大切だと思う。


なんとなく自分のFOTOLIFEを最初から見返してみた。
いろんなことを感じた。
懐かしさとかだけじゃなく、色んなことを体験してきたことによって得られた成長感や満足感。そして自分が人生を歩んでる、時間と共に生きてるという安心感。
ただ、少しだけ切なさも感じた。
それは俺が、俺の心のどこか隅っこのほうで過去に囚われている自分がいることを知ってるからだろう。