ファイル管理方法の変化
今やファイル管理は、検索という一つのテクノロジーだけですべて解決できてしまう時代である。
今までは、ちまちまとディレクトリを作って、フォルダ分けをして、しっかりと階層化、っていうのがファイル管理の基本だったけど、検索技術の発達した現在では、仮にひとつのカゴにぐちゃぐちゃにファイルをつっこんであったとしても「検索」機能を使うだけで十分管理できてしまう。
これはすごい変化だと思う。
かくいう俺もGoogleデスクトップなどでファイルからメールまで、なんでも目的のデータを瞬時に開くことができる状態にしてある。けれど、やっぱり前世代からのユーザとしては、それと同時に昔ながらのきっちりとしたディレクトリ作成もやってしまう、というよりやらずにはいられないという気持ちがあるから面白い。
オンラインストレージ
VAIO上で研究室の外部ネットワーク用フォルダをアクティベートした。これでどこからでもアクセスできるオンラインストレージとして利用できる。主に大学で使うデータを入れていこうと思う。
実は既にGmailDriveも導入してあるからバックアップ取り放題っていう面ではあまり変化は無いんだけど、やっぱリスク分散は重要だよね。まぁこれまで通り、普段はGmailで一元管理していくつもり。
オンラインストレージといえばYahooブリーフケースが有料化するらしいね。けど正直、あのストレージ容量とファイルあたり制限容量で、プレミアム会員分のお金をとられるっていうのはいくらなんでもコストパフォーマンスが悪すぎると思う。
最近、ハードとしてのストレージの価格(HDDやメモリの価格)は下がってるくせに、逆にサービスとしてのストレージ(YahooブリーフケースやFileBank)にはお金が要るようになってきてる。もちろん管理費用とかの問題もあるんだろうけど、なんでここまで負の相関的な動きをしてるんだろうね。
まぁなんにしても、今回導入した外部NWフォルダみたいな無料で使える個人専用のストレージがあると、こういう一般のストレージサービスの抱えてるいろんなリスク(混雑、鯖落ち、サービス終了、アクセス規制、個人情報、セキュリティなど)から逃れることができそうではある。
追記
そうそう、読書といえば今読んでる本、俺的に、稀に見る「いろんな人にオススメできる本」なのでここで紹介しときます。
竹森俊平氏の著作「資本主義は嫌いですか」っていう本なんだけど、これが中々スゴイ。
内容は米国住宅バブル崩壊によるサブプライム危機のあらましと、それに対する独自のサーベイ。
・・・こういうふうに書くと、なんか「あぁ、ありがちだな」っていう月並なイメージになってしまうけど、この本は本当にスゴイっす。その辺の本とはひと味もふた味も違うっす。経済本に珍しい3部構成(さらに物語調)という読者にとって非常に分かりやすい構成をとっていて、多様な視点から今回の問題について非常によくまとめています。そして特筆すべきは序章。amazonのレビューにもあるように序章が非常に親切な設計で、たとえば俺のような浅学な人間にもとても理解しやすく書かれてます。(俺自身、目次と併せて、とても平易に本の構成と問題の概要が理解できてありがたかったです。)
この本は、アルファブロガーの池田氏のブログでの紹介で出会って、さらにその後、うちのゼミの教授によって直接紹介されたことがきっかけで手に取るに至りました。
最初は書名や装丁が若干チープ(←失礼)なことを理由に敬遠してたんだけど、中身を見てそれは大きな間違いだったと気づきました(^ω^;)
俺もまだ途中までしか読んでないけど、このクオリティは間違いないです。学部生必読の本とだと思われます。
- 作者: 竹森俊平
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 153回
- この商品を含むブログ (79件) を見る